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Time's Arrow

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カテゴリ:思想( 13 )

1年の計

新年あけましておめでとうございます。

1年というのはあっというまに過ぎてしまうもので、
うだうだとしていると築けばもう暮れだねということで、
なんとなくの計画でも良いので立てておかねばと思うのです。

1年の計といってもぼんやりしたもので、
毎日の目の前のことをしっかりと頑張ればよいと思っておりますが、
二つぐらい頭に浮かんだことを書いておきたいと思います。

ことしは、

1. に宇宙、2に落語を考えたいと思うのです。

1. 宇宙は、これから人類がもつ夢として大事なことだと思うのです。
人間は常に進化する必要があり、新しいものを切り開いていくことが、
DNAに刻まれた業のようなものです。それを、あまり細かいことにとらわれずに、
もう少ししっかりと見定めてみたいと思うのです。

2.落語については、唐突ですが、最近とても興味を持っています。ちょうど年末にも「赤めだか」のドラマがあり、興味深くみました。立川談志の話として、こんな話がありました。

以下引用

「あのネ、君達にはわからんだろうが落語って言うのは他の芸能とは全く異質のものなんだ。どんな芸能でも成せば成るというのがテーマなんだな。一生懸命努力すれば必ず最後はむくわれますよとね。
 忠臣蔵は四十七士が敵を討ちに行って、主君の無念を晴らす物語だよな。普通は四十七士がどんな苦労をしたか、それに耐え努力した結果、仇を討ったという美談で、当然四十七士がスポットライトを浴びるわけだ。
でもね、赤穂藩には家来が三百人近くいたんだけど、そのうち四十七人しか敵討ちに行かず、残りの二百五十三人は逃げちゃったんだ。まさかうまくいくわけがないと思っていた敵討ちが成功したんだから拍手喝采だよな。そのあとで皆切腹したが、遺族は敬愛され親切にもされただろう。逃げちゃった奴等はどんなに悪く云われたか考えてごらん。理由の如何を問わずつらい思いをしたはずだ。
 落語はね、この逃げちゃった奴等が主人公なんだ。人間は寝ちゃいけない状況でも、眠きゃ寝る。酒を飲んじゃいけない状況でも、つい飲んじゃう。夏休みの宿題は計画的にやった方が楽だとわかっていても、そうはいかない。八月末になって家族中が慌てだす。それを認めてやるのが落語だ。
 客席にいる周りの大人をよく見てみろ。昼間からこんなところで油を売ってるなんてロクなもんじゃねェヨ。でもな努力して皆えらくなるんなら誰も苦労はしない。努力したけど偉くならないから寄席に来ているんだ。”落語とは人間の業の肯定である”。よく覚えときな。教師なんてほとんど馬鹿なんだからこんな事は教えねェだろう。
嫌なことがあったら、たまには落語を聞きに来いや。あんまり聴きすぎると無気力な大人になっちまうからそれも気をつけな」


人が生きて社会をつくる。落語は事実を直視して、それを素直に表現することによって、うまくは言えませんが、人と人のつながりをもっと幅広く描いているようです。何か、寛容という言葉だったり、平等という言葉だったり、そんな言葉で表現できるでしょうか?なんとも幅広いものを感じます。

科学や教育に携わるものとして、夢を掲げ、そこに一生懸命取り組む姿勢を示す一方で、人間の業についてももっと考える必要があると感じたことを一つの課題として今年は行いたいと思うのです。

おわり
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by faceless_masses | 2016-01-03 12:33 | 思想

平常心是道

 明日の大事な発表を控えて、心がどうしても落ち着かなくなることがあります。うまく発表できなかったらどうしよう、相手はどう思うのだろうか?、考え出すといろいろと思い浮かび、胃が痛くなってしまいます。

 そんな時は、平常心が大事だとふと思い出して、試してみようと思うのですが、なかなか緊張は解れないものです。では、どうしたら良いのでしょうか。

 それにはまず、平常心とはどういったものなのかを考えてみる必要があります。福井県にある曹洞宗の大本山永平寺で修行を積んだ瑩山(けいざん)禅師は、平常心についての禅問答の中で、悟りを開いたと言われております。

 ある時、お師匠様から平常心について、「中国の唐の南泉禅師の師である義介禅師が弟子の趙州禅師との問答の中で、南泉禅師が、平常心と問うと、趙州禅師が「道」と会得し、「日常の用心」」と語ったことを、説いて下さいました。

 その時、瑩山禅師は、「日常あるがままの心が仏道そのものである」と瞬く間に会得し、心が開けたそうです。

 お師匠様が、瑩山禅師にその心を問われると、

「茶に逢うては茶を喫し、飯に逢うては飯を喫す」

 と答えられたそうです。

これは、目の前にあるものをあるがままに受け入れて、それを一つ一つ丁寧に実践していくことが大事なんだということを述べているように感じられます。

つまり、平常心とは、自分にできることと、他者あるいは外の世界に起こることを明確に理解し、外の世界で起こることに対する自らの非力を認めた上で、自分にできることに集中して、淡々とこなしていく心なのではないかと思います。

楽天イーグルスで活躍し、現在はニューヨークヤンキースで活躍している田中将大投手の投球を見ていると、正に「茶に逢うては茶を喫し、飯に逢うては飯を喫す」平常心からみなぎる実力を開花されているように感じられます。

また、一方で、ミスターチルドレンの桜井さんは、逆に平常心に至れない人の心に焦点を当て、ミュージシャンらしい共感を生み出し、人々の心を掴まれているように感じられます。

「あるがままの心で生きられぬ弱さを 

誰かのせいにして過ごしてる

知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中で

もがいているなら

僕だってそうなんだ」

  どんなに環境が変化しようとも、人の心の中に宿る平常心の考え方は、時代を超えていくのだろうと感じた日曜日の朝でした。

おわり


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by faceless_masses | 2014-06-22 12:04 | 思想

愛用品の五原則

 私たちは、これからの長い人生を「幸せ」に生きていく必要があると考えています。

 そのための一つの方法を恩師の武田先生は繰り返し教えてくれました。
 その一つをご紹介いたします。

 愛用品の五原則

 一、 持っているものの数がもともと少ないこと
 二、 長く使えること
 三、 手をやかせること
 四、 故障しても悪戦苦闘すれば自分で修理できること
 五、 磨くと光ること、または磨き甲斐があること

 愛用品の五原則は、日々の生活の中にあるものに愛を与え、
 ものに対して愛着と感謝の気持ちを持つことで満足した
 毎日を送ることができることを説いたものです。

 技術革新や社会イノベーションは国の繁栄にとって、
 大切なことですが最も大切なのは、
 この国を支える一人一人の精神だということをいつも教えてくれました。

おわり
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by faceless_masses | 2014-02-16 13:22 | 思想

宇宙と人間

それは、2歳の時だった。

かこさとしさんの本を読んで、
「たすきのちかちゃんもどってかめ」と覚えた。

何のことだか分かるだろうか?

実はこれは、太陽、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星
の順番を覚えるための語呂合わせなのである。


http://solarviews.com/raw/misc/ss.gif より

この順番を覚えてから、暗い宇宙空間で太陽を回る惑星達がなんとなく、
いつも自分の頭の中で想像できるようになった。

あらから、28年が経過しようとしている。

かこさとしさんから、もらった語呂から私は宇宙が想像できるようになった。宇宙を想像している内に、そのような宇宙を共有できる「科学」という手法に興味を持った。そして、特に自然科学の分野に興味を惹かれ、今は研究者として仕事をしている。

しかし、沸々と沸き上がってくるものがある。

それは、「宇宙」そのものへの興味である。

21世紀、我々はどこに行くのだろうか?
その答えは決まっている。

「宇宙」しかない。

2014年の新年を迎えるにあたり、私は一つの人生の目標を掲げたい。

「2060年までに、宇宙へ進出する」

今年は、そのための具体策(ビジネス)を考えていきたい。
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by faceless_masses | 2014-01-10 22:34 | 思想

高杉晋作

歴史は時として、英雄的な人物をこの世に産み落とす。

高杉晋作は、幕末の偉大な奇才であろう。

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「おもしろき こともなき世を おもしろく」

と詠んだ辞世の句は、
痛烈に現実を直視することで得た虚無と、
大きなキャンパスに大胆に絵を描く芸術家のごとく、
創造力の源泉を思わせる。

事を間違えれば、テロリストとして扱われてもおかしくない、
攘夷行動を次々と成功させたのと同時に、
外国の力を十分に理解した上で、それを利用して
日本を回天させた天才的な戦略は、
当時の誰もが真似できなかったものであるに違いない。

戦争で負けて、イギリスに領地を奪われそうになる中で、
祖借地となることを免れた功績は、歴史の大きな転換点だったかもしれない。

その後、藩論を討幕へとまとめあげ、
時代は一気に回天し始める。

たった27歳で生涯を閉じた一人の天才が成し遂げた事の大きさに、
ただただ歴史の必然性を感じるのである。

おわり
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by faceless_masses | 2013-08-03 15:16 | 思想

人生の歌


いつも走り続ける事などできるわけがなく、ふと迷い込む時がある。

一つ一つの物事が、ただただ過ぎ去っていく。
得られない満足感、それが鬱憤となって、感情が滅入る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

心が沈んだ時は、美空ひばりの歌を聴く。
心が晴れない時、どうしても聴きたくなる。

涙がこぼれる。

「愛燦々」
哀しい自分に、かよわい自分に
美空ひばりの歌声が響いてくる。
心が揺さぶられる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

美空ひばりの歌を聴くと、ばあちゃんを思い出す。
美空ひばりの歌が好きだった。

そして、最後まで、いつも見守ってくれていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ああ 未来達は 人待ち顔して微笑む
人生って嬉しいものですね」

ばあちゃんの微笑みを思い出す。ちゃんとやれば未来が開けるよ。

人生って嬉しいもの、
涙が止まり、さてもう一度と前に進む。
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by faceless_masses | 2013-06-09 18:28 | 思想

上を向いて歩こう

数年ぐらい前からであろうか。

言葉というものに対する興味が沸き上がってきたのは。

今まで何気なく使っていた言葉が、
実は面白く、
いかようにも姿を変え、
私達の心に響いてくる。

この興味を与えてくれたのは、
きっと大学時代の親友である伊賀ちゃんであろう。

あまりにも巧みな言葉に、
当時も今も時々陶酔する。

「上を向いて歩こう」 永六輔の書いた坂本久の歌は、
時代を超えて共感を与える。
簡単な言葉であるにもかかわらず、
どうしてここまで深く人生を表現できるのであろう。

「川の流れのように」も心に響く歌詞である。

生きることは 旅すること
終わりのないこの道
愛する人 そばに連れて
夢探しながら
雨に降られて ぬかるんだ道でも
いつかは また 晴れる日が来るから
ああ 川の流れのように
おだやかに
この身をまかせていたい
ああ 川の流れのように
移りゆく 
季節 雪解けを待ちながら

言葉がつなぐ心の共感
たまにこんなことを思い出すと、
とても自己満足な気分に浸れるのである。
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by faceless_masses | 2012-11-17 13:38 | 思想

プロフェッショナル

これまで遠くから見てきた人達が

今では身近にいて、

その人達の背中を見ながら、

自分も同じ立場にいること、

そしていずれはそうならなければならないことを思うと、

ちょっと感じた挫折。

まだまだ、ゆっくり登ればいいのだけれども、

その背中がとても大きく見えて、

なんだか自分の足りなさに幻滅しながらも、

もう一度一からと謙虚な気持ちが、

頭に浮かんだ久しぶりの感覚。

どうせいつかは死んで終わりが来るのだから、

終わることなんか考えずに、

いつまでも小学生や中学生のような好奇心で、

大海を求めて、新たな海を泳ぎ続けようじゃないかと

思えた夜。

そうやって、ちょっと素直な気持ちを思い出せば、

あまりにも失敗だらけの日々だけれども、

明日の朝が楽しみになるのは気のせいだろうか。
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by faceless_masses | 2011-07-03 03:09 | 思想

寒空のアイスクリーム

「僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものが何のか それがこの胸に解るまで
僕は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる」 by 尾崎豊

・・・

負けることはある。
どんなに潔く戦おうとしても、背中を見せる時がある。
どんなにまっすぐ進んでも、道の続きがない時がある。
どんなに僕は僕だと言い聞かせても、他人と比べる時がある。

僕の体と他人の体は別なのに、僕の心が他人になる。

・・・

僕が僕であることを大事にしたいのは、
もしかしたら僕を大事にしてくれる人がいるからかな。

かたくな心を開いて、少しだけ心許したら、
僕の周りには僕を必要としてくれる人がいるのかななんて思えて、
そう思うとなんだかニヤリとして、
相変わらず風は冷たく吹き付けてくるけれども、
アイスクリームをぺろりとなめながら、
僕に何ができるのかを考え、
そして僕が僕であるために勝ち続けようと思えるんだよね。

おわり
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by faceless_masses | 2011-02-19 00:09 | 思想

それは偶然かもしれない。だけど何か意味があったと思いたい。

自己組織化という概念が登場したのは20世紀後半。

自己組織化・・・
難しい言葉に聞こえるかもしれないが、
実際にはなんのことはない。

人間の操作なしに、"勝手に秩序(形)を形成する現象"を
なんとなく自己組織化と呼んでいる。

この自己組織化は自然界ではよく見られる現象である。

そんな自己組織化現象を東京に移ってきて3年間研究してきた。
主には生物に見られるようなパターンを人工的に作り出すというもの。
スポットパターン、ストライプパターン等々が勝手に形成される。

そして、ついに研究の集大成を発表する審査会の当日を迎えた。
発表は教授陣の都合により夕方6時からと定められていた。

こんな大事な発表の日には、他のことは何もやる気が起こらない。
時間を惜しんで何かをやろうとしても、たいした仕事はできないので、
最初からやらないのが賢明だ。

だけど、6時というのはなかなかじれったい。
朝から何をするわけでもなく、ふらふらと過ごしていた。

さて、そろそろ本番が近づき緊張が高まる。
最終的な発表スライドのチェック。
ちょっと一息窓の外を眺める。
そして、驚く。
自己組織化が空で起こっている。
慌てて屋上へ上がった。
そして、再び驚く。




空には、あまりも見事なパターンが描かれていた。


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空一面を覆う雲のストライプパターン


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こんなに壮大な自己組織化パターンを今まで見たことがない。




科学者は因果と相関を区別する。これは明らかな相関だ。

だけどこんな時はこう思いたい。
これは死んだばあちゃんの天からの贈り物。
きっと気分を和らげてくれたんだ。


発表はうまくいった。
そして、合格を頂くことができた。


おわり

(* 昨年11月に祖母が他界した。完成した博士論文を誰よりも祖母に見せたかったが、その思いは叶わなかった。)
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by faceless_masses | 2011-01-12 14:14 | 思想