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Time's Arrow

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それは偶然かもしれない。だけど何か意味があったと思いたい。

自己組織化という概念が登場したのは20世紀後半。

自己組織化・・・
難しい言葉に聞こえるかもしれないが、
実際にはなんのことはない。

人間の操作なしに、"勝手に秩序(形)を形成する現象"を
なんとなく自己組織化と呼んでいる。

この自己組織化は自然界ではよく見られる現象である。

そんな自己組織化現象を東京に移ってきて3年間研究してきた。
主には生物に見られるようなパターンを人工的に作り出すというもの。
スポットパターン、ストライプパターン等々が勝手に形成される。

そして、ついに研究の集大成を発表する審査会の当日を迎えた。
発表は教授陣の都合により夕方6時からと定められていた。

こんな大事な発表の日には、他のことは何もやる気が起こらない。
時間を惜しんで何かをやろうとしても、たいした仕事はできないので、
最初からやらないのが賢明だ。

だけど、6時というのはなかなかじれったい。
朝から何をするわけでもなく、ふらふらと過ごしていた。

さて、そろそろ本番が近づき緊張が高まる。
最終的な発表スライドのチェック。
ちょっと一息窓の外を眺める。
そして、驚く。
自己組織化が空で起こっている。
慌てて屋上へ上がった。
そして、再び驚く。




空には、あまりも見事なパターンが描かれていた。


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空一面を覆う雲のストライプパターン


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こんなに壮大な自己組織化パターンを今まで見たことがない。




科学者は因果と相関を区別する。これは明らかな相関だ。

だけどこんな時はこう思いたい。
これは死んだばあちゃんの天からの贈り物。
きっと気分を和らげてくれたんだ。


発表はうまくいった。
そして、合格を頂くことができた。


おわり

(* 昨年11月に祖母が他界した。完成した博士論文を誰よりも祖母に見せたかったが、その思いは叶わなかった。)
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by faceless_masses | 2011-01-12 14:14 | 思想
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